なべラボ

CF-R6にSSDを導入して省電力化

P1040820B.JPGPanasonic CF-R6のHDDをSSDに換装してしばらく使ってみた。使い勝手をレポートしたいと思う。

本年7月1日、アキバに激震が走った。

■OCZ、128GBで500ドルを切る高速SSD「Coreシリーズ」

これまで高額な印象のあったSSDを、米国OCZ社がいきなり500ドル以下でしかもパフォーマンスに優れた製品を発表した。その後、これに続いて各社が高速・大容量・低価格のSSDを発表するようになり、一気にSSDの普及が始まったのだ。

P1040819.JPGOCZ発表後のアキバでは既存SDDの値下げラッシュとなり、筆者もいつもの通り、開店前に並ぶことになった。

■Mtron製SSDが価格改定で大幅安、32GB=39,800円も

他の人がWinBook狙いなのに対し、SSDで並んでいた人は少なかった。店員が「サンキュッパでも並ぶんだぁ」と呟いていたが、先週まで倍の価格で、しかも高速で安定しているSLCタイプだ。それまで高価で我慢していた連中は飛びつくだろう。

MSD-SATA3025.gifMTRONのSSDはこの前の製品が一部リコールとなっており、やはりSSDという新しいデバイスだけあって、相性、不具合、いろいろあるだろうと、高額パーツでもあり、みんな慎重になっていた。掲示板などで情報を収集し、このMOBI 3000シリーズは大丈夫だろうと予測もついていた。半月ほど待てば、OCZ製品が店頭に並ぶことがわかっていたが、いきなりの低価格でMLCかSLCかも当時わからなかった。(OCZはMLCで高速化したらしい) わけのわからないものを待つより、少し高くても実績のあるMTRONをチョイスするという選択をしたわけだ。

P1030695B.JPGPanasonic CF-R6の内蔵HDDは2.5inchのSATAタイプなので、SSDもSATAタイプの「MSD-SATA3025」を選ぶ。「CF-R6の内蔵HDDを交換する」で紹介したまったく同じ手順でセットアップする。OSは32bit版のWindowsXP SP3を通常の内蔵HDDと同じようにインストールすればいい。元々、CF-R6はWindows Vistaがインストールされていたが、何回かトラブルを繰り返し、ついに起動しなくなったので、この機会にXPに戻すことにした。SSD効果と相まって非常に快適である。

SSDで心配なのは書き込み回数制限だ。MTBFも非常に大きな数字になっているし、エラッタを回避する仕組みも組み込まれているのだが、このCF-R6はメモリを1.5GB搭載していてメモリ量は十分なので、頻繁にアクセスが発生する仮想メモリなどは使わない方がいいと思い、ページファイル(スワップ・ファイル)を0(無し)に設定した。余談だが、このエラッタのことを考えるとSSDは中古やオークションからの入手は止めたほうがいいと思う。

BENCHMARK.jpgCrystalDiksMark 2.1でベンチマークを取ってみると、シーケンシャル・リードで105.5MB/s、シーケンシャル・ライトが76.84MB/sとSLCとしては標準的な性能だった。ランダム・リードは、22.59MB/sでまぁまぁだが、ランダム・ライトが、3.047MB/sという結果だった。最近のSSDは、ランダム・アクセスも非常にパフォーマンスがあがってきているようだ。
しかし、実感として、WindowsXPの起動はHDDに比べて断然早く、ファイル・アクセスがあってもHDDの駆動がないので非常に静かで引っかかりもなくスムーズだし、発熱も少ないようだ。省電力効果で利用可能時間も若干長くなっている気がする。全体として、32GB SSDの導入はして良かったという感想だ。

■リンク
・CF-R6の内蔵HDDを交換する(なべラボ)
・「SSDを3階から落とす実験」動画:起動は大丈夫?(WIRED VISION)
・Micron、新版SSDを発表(ITmedia News)

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